話:青山 貞一

◆リペア・リユース・リサイクル

長い間、私は大気汚染をやってきたのですけど、この10年ぐらいは、ゴミの問題に非常に力を入れてきました。日本だけをみていると、水で流すのと同じようにごみは右から左に処理してしまうということで、なんら私達自身不思議に思わなかった。集めて燃やす、残ったものを埋め立てるということに、なんら疑問を感じず、多くの方が今でもそうだと思います。ですが、ちょっと世界へ目を向けてみると、日本が江戸時代にやっていたように「リペア・リユース・リサイクル」修理して使う、何回も使う、最後に資源に戻して使う。燃やしたり、埋めたりするのではなく、もともとゴミというものはなく、資源であるという考え方が当たり前になってきています。その前に、ゴミにならないような生活の仕方、余分なものは買わない、これが強いです。例えば、家も、ヨーロッパに行くと非常に丁寧に、100年、200年、外は同じでも、中を近代的にして使う。ですから、建設廃材というものはほとんど出ない。ところが、日本は、作ってすぐ数十年で壊す。それが、所沢、市原、相模原などで燃やされて、さまざまな問題が起こっている。
今日の話は、ゴミを資源として考える、循環型社会作りをメインにお話してみたいと思います。

◆鴨川は、今、定常社会

この鴨川市は、人口2万9千人ぐらいで一定だそうです。それは、定常状態の社会を意味しています。それは、量の成長ではなくて、質、それぞれが個性を伸ばす、それぞれが生きたい生き方をする。スローライフ、スローフード、やたら、ファーストフードのような駆け足ではない生き方の中で、老後を含めて生きていく定常の社会であり、とりもなおさず、持続的社会といえます。その基盤をなすのが、資源の循環です。

一方方向に使って、使い終わったらゴミになり、それがさまざまな影響をもたらすものではない。なるべく環境や健康に影響がないかたちで資源を循環させる。もう一つは、身近な自然と共生する。それが本当だと思います。

では、皆さんが住んでいる鴨川市における1人1日あたりのゴミ量はどうなっているでしょうか。
普通、都市の規模が小さくなれば1人当たりが出す量も少なくなります。鴨川は、29000人ですから、だいたい700gぐらいなのですが、鴨川は、1100gでした。なぜ、こんなに多いのか調べてみましたが、それは、業務のゴミが多くて、小さな都市であるにも関わらず、政令指定都市のような出し方になっている。しかも、その業務のゴミを1tあたり5000円という非常に安い額で引き受けているという現実があります。


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